20代で医療保険って、入る必要があるの?


20代の人の中には、「まだ若いから、病気やケガに備える必要はないだろう」と考えている人も多いでしょう。

確かに20代は、40代・50代に比べると病気やケガのリスクは低いので、月々の保険料を払ってまで医療保険に加入する必要性はないのでは?と思われがちです。

 

しかし、厚生労働省がまとめた「平成29年(2017)患者調査の概況」によると、2017年にケガ・病気等で入院した20代の数は約2万4,000人に上っています。

 

また、15~34歳で入院した人のうち、「生命の危険がある」「生命の危険は少ないが入院治療を要する」に該当する人は全体の7割を超えており、入院期間が中・長期に及ぶケースも少なくないことが伺えます。

 

20代でもケガ・病気で入院する可能性は十分あり得ますので、「若いから病気やケガに備える必要はない」と考えるのは早いでしょう。

 

20代で医療保険・医療特約に加入している人は約50%

では、実際に20代でケガや病気に備えている人はどのくらいいるのでしょうか。

 

ある調査によると医療保険に加入している20代の割合は48.0%と、ほぼ半数に近い結果となっています。

同調査の「ケガや病気に対する不安の有無」でも、「不安感あり」と回答した人は89.6%に上っていることから、多くの人が将来の不安に備え、医療保険に加入しているようです。

 

20代の入院時の自己負担費用は平均で24万円以上!

わが国には、病気やケガの療養費を保障する公的医療保険制度があり、多くの人が3割負担となっています。

20代の人も窓口での負担は3割で済むため、ケガや病気で入院しても治療費が高額になることはないだろう…と思われがちです。

 

ところが、生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、20代が支払った直近の入院時の自己負担費用は、平均で24.8万円となっています。

また、入院によって「逸失利益(本来得られるはずだった収入)がある」と回答した20代は28.1%と3割近くに達していることから、高額な自己負担費用に加え、得られるはずだった収入の減少で経済的な打撃を受けている人は少なくないと推測されます。

 

入院が長引いた場合はさらに負担が大きくなりますので、公的医療保険だけでなく、民間の医療保険を活用して保障を充実させると安心です。

 

民間の医療保険にはいろいろな種類・プランがありますが、男性と女性ではニーズが異なりますので、自分に合った医療保険を選ぶことが大切です。